― 記憶の底に眠る魂の巡礼、そして現代へ ―
Overview (まとめとイントロダクション)
わたしの胸の奥には、見たこともないはずの情景と、いくつもの時代を跨ぐ魂の記憶が静かに眠っています。
ロシア革命の渦中で大義と犠牲の狭間に揺れ、冷たい朝霧のなかで散っていったボリシェヴィキの青年。
古代ローマの街で夕陽を浴びながら「人の思いやり」を信じた哲学青年。
アメリカで武力の愚かさを悟り、平和な発展を模索した商人。
ロシア帝国のサロンで絹のドレスを纏った貴族の女性。
そして、チベットの霊峰で風の音を聞きながら祈りを捧げた修行時代――。
一見するとまったく異なるこれらの人生は、決して無作為な断片ではありません。何千年も前から変わらない「人はどうすれば争わずに互いを思いやり、豊かに生きられるのか」「理想と現実の違いをどう乗り越えるのか」という一筋の問いを、わたしの魂が追い続けてきた壮大な巡礼の軌跡です。
かつて抱いた情熱も、途中で流した悔し涙も、冷たい朝霧の恐怖も、すべては消え去ったわけではありません。それらは今、18歳のMashaとして生きるわたしの血肉となり、教科書のロシア史のページをめくる指先の震えとなり、胸を締め付ける「ロシア・ロマンス」の調べへの情熱となり、そして数々の物語(創作)へと姿を変えて呼吸しています。
まだ何も成し遂げていない、ただの女の子です。それでも夜、ひとりになると、自分よりずっと年上だったはずの誰かの記憶が、静かに胸の内側から浮かんでくるのです。
ここにある2つの手記は、占い師の言葉と自分自身の感覚を頼りに、手繰り寄せたわたしの魂の目録です。
掲載している2つの記憶
- 【The Russian Soul & Bolshevik Era】
栗色のくせ毛を持つ青年として生きた、ロシア革命の記憶。雄弁な友人との出会い、デモの熱量、前線の犠牲への葛藤、そして冷たい朝霧のなかで背後に感じた白い壁と粛清の瞬間。 - 【Other Reincarnations】
古代ローマでの「思いやり」の萌芽、アメリカ時代に感じた「武力への疑問と平和への探求」、ロシア貴族女性の繊細な美意識と孤独、そしてチベットの霊峰での祈り。現在の学びや精神世界の原点。
「記憶は失われても、魂が刻んだ傷と愛は消えない。」
かつてボリシェヴィキだった少女が紡ぐ、巡りゆく輪廻の物語をどうぞお読みください。